茶道文化も世界的に知られるようになりお茶ブームもあって抹茶が人気である。
現在はお茶や禅に関する書籍もたくさん出ており知識として知るには事欠かない。
茶道はお茶という飲み物を通して禅僧の生活を模範としてこの日本という国で生きていく中で生まれたものです。
先祖を敬い亡くなった後は山に上り神となって子孫を見守る日本古来の考え方も交じり合い日本独自のものとなりました。
日常生活に根ざしていて毎日の生活が人生修行
そのための『和敬清寂』の実践哲学があります。
茶道のことを知っているというだけではお茶は語れないものです。実践した中で体験を交えて積み上がるものだからです。
先代の家元が『人が茶になる 茶が人になる
茶が茶になる』とかつて話してくださいましたが
意味がよくわかりませんでした。
亡くなられた後には頭の中にこの話がなん度も浮かんできます。
自分の今の理解では
とにかくお茶を点てて教えて勧め合いなさい
ということです。茶道はお茶を差し上げるために鍛錬して点前を身につけてお茶を点てる、それだけのことです。ただ気持ちを目に見える形にするために作法があります。
思ってるだけ、知ってるだけでは何も伝えられない。最近思うことです。